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蜜蝋画の魅力①

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大阪府堺市在住 大阪芸術大学芸術学部美術学科卒 画家・エッセイ画家・イラストレーター 蜜蝋画の制作と指導  街や風景のふとした瞬間からイメージを得て抽象画を描く。 主な仕事2011年~現在 公益財団法人修養団 月刊「向上」表紙画&コメント文の担当   2015年 秀学社「新しい国語のワーク」中学1~3年 表紙イラスト   2018年 熊本博物館 吹抜け空間壁画「青い空・熊本の記憶」原画制作

蜜蝋画(ミツロウガ)と言っていますが

そもそもどういう絵なのか?

ご説明いたします。

蜜蝋画(ミツロウガ)とは?

蜜蝋画と言っていますが、

欧米ではエンコウステック(encaustic)

つまり、油絵画法、水彩画法、エンコウステック画法というように

絵の描き方の種類のひとつとお考え下さい。

ただし「エンコウステック」はギリシャ語の「焼き付ける」こと

を意味する「enkaustikos」に由来するようです。

蝋画(ロウガ)とも呼ばれてもいるようですが、

蝋となると、蜜蝋つまりミツバチの巣以外からとれる。

たとえば、和ろうそくの原料である

櫨の実(はぜのみ)や木蝋などの植物性の蝋。

もしくは、洋ローソクの原料となる

石油から採れるパラフィンなども

含まれるため。

ここでは「蜜蝋(ミツロウ)」を

使って描く絵のため

「蜜蝋画(ミツロウガ)」

とう言葉でお伝えしたいと思います。

といっても「蜜蝋画」と名前と名前をつけたのは

私ではありません。

田鎖幹夫先生が使われたのです。

先生がつけたネーミングなのか?

次回伺ってきます。

蜜蝋画の始まりは?

エンコウステックのはじまりは、

古代ギリシャ・ローマ時代のようです。

イタリアのローマ時代の街並みが丸ごと保存された「ボンベイ」という町が

あります。この町はヴェスヴィオ火山の噴火で火山灰に埋もれました。

これを18世紀にフランスのブルボン家が発掘したことで、

世界最古の絵画技法のひとつ、

蜜蝋画(エンコウステック)が発見されました。

この技法は発掘当時のフランスで大流行しました。

のちに、古代エジプトでも棺桶の蓋の肖像画に用いられていたことも

わかりました。

蜜蝋の特徴とは?

油絵は顔料と糊の役割をする(バインダー)は乾性油

水彩絵具は顔料とバインダーはアラビアゴムと

以前お伝えしました。

つまり「蜜蝋画」は蜜蝋がバインダーになっているのです。

蜜蝋の注意点

以前、田鎖先生に

「蜜蝋には蟻(アリ)がよってこないですか?」と質問を受けましたと

報告すると、

「蟻(アリ)は来ないけれど、あれが来ます。」

あれってぇ??

「ミツバチを食べるスズメバチ」と仰ったのです。

「なので、蜜蝋を外で作業しないように」と

蜜蝋画を習って1年後に聞いたので、

もっと早く教えて欲しかったと思いました。

あと、注意して欲しいことが、

犬を飼っている生徒さんのうち

2匹のワンちゃんが、蜜蝋を食べてしまったそうです。

結果、一匹のワンちゃんは亡くなったそうですが、

蜜蝋が原因とは考えられません。

蜂蜜の臭いで口にしてしまったのだと思います。

犬を飼われている人はしっかり封をして

匂いが漏れないよう願います。

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大阪府堺市在住 大阪芸術大学芸術学部美術学科卒 画家・エッセイ画家・イラストレーター 蜜蝋画の制作と指導  街や風景のふとした瞬間からイメージを得て抽象画を描く。 主な仕事2011年~現在 公益財団法人修養団 月刊「向上」表紙画&コメント文の担当   2015年 秀学社「新しい国語のワーク」中学1~3年 表紙イラスト   2018年 熊本博物館 吹抜け空間壁画「青い空・熊本の記憶」原画制作

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