2026年10月です。いつもの表紙画です。
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2026年10月号の表紙画は、「十三夜と鳥獣戯画」をテーマに制作しました。
今回、背景には日本の伝統技法「墨流し」を取り入れています。
今年4月、大学の先輩である中西學さんが講師を務められたワークショップで学んだ技法です。
水面に墨や色を浮かべ、そこに生まれる偶然の流れや模様を紙に写し取る墨流し。
一つとして同じものが生まれない、その表情を生かし、秋の月と鳥獣戯画の世界を重ねました。
タイトル「十三夜と鳥獣戯画」
画・文/龍神悦子
「十三夜の月」から思い出すのは、
美術大学の日本画実習で
最初に向き合った国宝の「鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)」です。
動物をユーモラスに描いた絵巻物「鳥獣戯画」を
手本に、面(めん)相(そう)筆(ふで)(細い線を描くための小筆)と墨で
その伸びやかな線を夢中になって追いました。
特に印象的だったのは、
ススキを手に走るうさぎの躍動感。
こんなに有名な絵の作者が定かでないことも、
不思議に感じました。
秋の月を眺めていると、
絵を学び始めた頃の驚きが蘇(よみがえ)ってきます。


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