2025年7月です。いつもの表紙画です。

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本日から7月です。
表紙画をお届け致します。
梶(かじ)に祈る
画・文/龍神悦子
茶道の先生から「七夕の日は、
梶の葉に墨で願いを書いて川へ流す風習があった」
という話を聞き、昔の人は、
その葉にどんな思いを託したのだろうと想像した。
七夕の茶道教室の玄関には、梶の葉が飾られ、
お点(て)前(まえ)では水差しの蓋(ふた)として使われていた。
茶の湯で、静かに受け継がれてきたものにふれて
心がすっと澄んでいくのを感じた。
季節感を味わう趣向が凝(こ)らされた茶道教室では
いつもこの感覚に包まれる。
教室を後(あと)にする時、短冊のように風に揺れる
梶の葉の美しさが心に残りました。
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